下肢静脈瘤の日帰り手術治療

足がむくんだり、血管がボコボコ浮き出てきてはいませんか?
それは、下肢静脈瘤という病気かもしれません。
下肢静脈瘤とは、足の血管がふくれてコブのようになる病気で、日本人の10人に1人、出産経験のある女性には2人に1人が患っていると言われるほど、多くの方が抱える身近な病気です。では、どうしてそのようなことが起こるのでしょうか?

下肢の静脈のメカニズムと静脈瘤のできる原因

下肢の静脈のメカニズムと原因のイメージ図
足の静脈の役割は、足で使われ古くなった血液を心臓に戻すことです。つまり、重力に逆らって下から上へ血液を送らなければなりません。そのため、下肢の違動時の筋肉の収縮と弛緩によるポンプ機能により血液を押し上げて血液を送っています。押し上げられた血液が再び下に落ちてこないように、静脈の中にはところどころに逆流防止弁がついています。この弁が壊れると、せっかく押し上げてきた静脈血が逆流し、血管内に血液が溜まってしまってコブ(瘤)のように膨れ上がることにより静脈瘤が形成されます。
患部の写真1

クモの巣状に浮き出た血管とコブ状にふくらむ静脈瘤

患部の写真2

皮膚変色・むくみ・演瘍形成

治療法

1 保存的治療(弾性ストッキソグによる圧迫)

弾性ストッキソグのイメージ画像
足首からふくらはぎ、太ももまで段階的に足全体を圧迫することにより下肢静脈の血流を改善し、むくみを取ります。自分の足のサイズに合わせたものを着用しなければなりません。

2 高周波カテーテル治療

高周波カテーテル治療治療のイメージ図
今までは逆流している静脈を引き抜く「ストリッピング手術」が一般的でしたが、本治療法が2014年6月より保険適応となりました。これは、(1)局所麻酔下で静脈の中に細い管(カテーテル)を挿入し、(2)カテーテルの先端から出る120度の高周波により静脈壁を血管内側から焼灼し、(3)熱変性することにより静脈を閉塞させる手術です。
この手術の良いところは、手術時間や侵襲が小さく合併症が少ない、日帰り手術が可能、という点です。

下肢静脈疱が起こりやすい方の特徴

  • 立ち仕事が多い
  • 女性(男性の2~3倍)
  • 足の筋力低下
  • 加齢(高齢者に多い)
  • 体重増加(肥満)
  • 妊娠(妊娠中)、出産後
  • 遺伝的要因(まれ)

下肢静脈瘤セルフチェックリスト

  • 足がむくみやすい
  • 足がだるい・すぐに疲れる
  • 歩くとすぐに疲れる
  • 就寝中や明け方に足がつる
  • 足がほてる・熱感がある
  • 足に湿疹・かゆみがある
  • 足に皮膚の変色・硬いところがある
  • 足の血管がボコボコと浮き出ている
  • 足にクモの巣のような血管がある
  • 家族に下肢静脈陥の人がいる

日常生活でできること

  1. 適度な運動をおこなう
  2. 下肢を清潔に保つ
  3. バランスの取れた食事
  4. 締め付けすぎる下着の着用は避ける
  5. 弾性ストッキングの着用