心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションとは

心リハの様子
心臓の病気(心筋梗塞、狭心症、心不全、下肢の血流障害など)を罹患すると、心臓自体の機能が低下したり、治療による安静の為に身体が弱りやすくなります。これに対し、早期に日常生活や社会復帰が出来るように医学的な治療と並行して行うリハビリテーションです。
心臓リハビリテーションは以下の3つに大別され、医師・看護師・理学療法士・管理栄養士は中心に携わります。

運動療法

運動することにより、

(1)体力がつく
(2)楽に呼吸ができるようになる
(3)筋肉が増える
(4)血圧や中性脂肪が低下する
(5)生活の質が改善する

等の効果があり、病気の再発を予防します。
しかし、過度な運動は心臓に負担をかけてしまい、病気の悪化を招くこともあります。また、心臓や身体の状態は人それぞれ異なるため、適切な運動負荷・運動量も個人差があります。そのため、医師による指示に基づき理学療法士が各個人に応じた運動を一緒に実施します。(参照下記CPX)

病気の知識

心臓の病気を誘発する原因として、

(1)高血圧
(2)糖尿病
(3)脂質代謝異常
(4)喫煙
(5)肥満による運動不足

などがあり、これらは動脈硬化の原因となります。病気の原因を理解し、生活習慣を改善することは再発予防に有効です。

相談

退院後の生活や社旗復帰・復職に向けての注意点、運動療法の方法などを個別に相談します。また、食事や投薬についても重要性や管理方法を説明します。

心肺運動負荷試験(CPX)とは?

CPX
当院では安全に日常生活を送るため、心肺運動負荷試験の結果をもとに適切な運動処方を行っています。運動中の心電図・呼気ガスを分析することで、科学的に心肺に適切な運動量を計測します。その結果により、日常生活において心肺に無理なく行える活動と、心肺に負担が掛かりすぎるため控えた方が良い活動が明確になり、安全に日常生活を送ることができます。また、適切な運動を理解することで身体に過度な負担を掛けることなく、運動療法を実施することができます。
外来での検査も可能ですので、御相談下さい。