脳血管内治療に応じた画像処理

脳血管内治療とは

脳血管内治療とは脳の病気に対して、皮膚を切ったり頭蓋骨を開けたりすることなく、血 管の中からアプローチする新しい手術法です。

様々な疾患が血管内治療の対象となっていますが、主に金属コイル・接着剤などを使っ て病変部を閉塞し、出血を予防する手術(脳動脈瘤、脳の血管奇形などが対象)と、狭くなっ た血管を風船やステントと呼ばれる医療機器を用いて拡げ、血液の流れを改善させ脳梗塞 を防ぐ手術に大別されます。金属コイルやステントは総じて体内植込み型医療機器と呼ばれ、脳血管内治療において不可欠です。

一方で、手術後の検査において妨げとなる場合があります。我々は、学会や研修を通じて情報収集を重ね、検査の妨げとなる原因を探り、対策を模索しながら、最新の画像処理方法の研鑽に努めています。
CT画像
脳血管内治療後の一般的なCT画像(治療後10ヶ月)

金属コイルの影響で画像が乱れており、状態がわからない。

CT画像
脳血管内治療後の当院CT画像(治療後10ヶ月)

金属コイルの影響を最小限にする画像処理を加えコイル内の状態を把握することが出来る