脳卒中の初期症状

脳卒中の症状を見逃さないで

脳卒中を発症すると、意識がなくなったり、半身のマヒが起きたり、ろれつが回らなくなったりする発作が突然起こります。治療が遅れると、命を失う可能性もある危険な病気です。また、発症から時間が経過するほど治療の選択肢はせばまってしまいます。できるだけ早く、専門の医療機関へ受診してください。
  • 片方の目が見えない、物が二つに見える。視野の半分が欠ける。
  • ロレツが回らない、言葉が出ない、他人の言う事が理解できない。
  • 力はあるのに、歩けない。フラフラする。
  • 片方の手足・顔半分のマヒ、しびれが起こる(手足のみ、顔のみの場合もあります)。

初期症状

脳梗塞の簡易検査 ACT-FAST検査

もしも脳梗塞らしき人がいた場合、周囲の人は患者さんに対して以下の3つの質問をしてみてください。
どれかひとつでもできない場合は、70%以上が脳梗塞の可能性があります。
救急車を呼び、専門の病院へ急ぐべきでしょう。
  • 顔(Face)・・・(質問)ニッコリ笑ってみて
    • (症状)顔の片方だけしか動かなければ、顔面神経麻痺があります。
  • 腕(Arm)・・・(質問)目をつぶって手のひらを上に向けて両腕を前に上げて。
    • (症状)片方の腕がゆっくり下がってくれば、片まひがあります。
  • 言葉(Speach)・・・(質問)「太郎が花子にりんごをあげた」と言って。
    • (症状)うまく答えられなかったり、ろれつが回らなかったら言語障害があります。
  • 時間(Time)・・・顔・腕・言葉のうち1つでも当てはまれば一刻を争う状態

危険な頭痛

  1. 急に起こった激しい頭痛
  2. 痛みが徐々に始まり、数日にかけてだんだんひどくなってくる頭痛
  3. はき気やおう吐を伴う頭痛
  4. 『字が読みにくい、書きにくい、頭が働かない』などの症状が現われてくる頭痛

夜間・休日の緊急の診療体制は下記のようになっています。

24時間救急医療体制/お問い合せ電話番号:-863-5151
医師は24時間体制で当直(日直)をしています。
緊急で受診をご希望される場合は、事前に電話でご相談下さい。
受診される際は、保険証と、以前に当院を受診されてお持ちの方は診察券を持参して下さい。

倒れている人を発見した時の対処

  1. 119番通報
  2. 安全な場所に寝かせ気動を確保
  3. 救急隊に状況を伝える
救急隊に通報し、一刻も早く医療機関に連れて行ってください。

救急車を待っている間は・・・

イメージ:横向寝
  • ベルトやネクタイなどの体を締め付けるものをゆるめてください。
  • マヒしている側を上にして横向きに寝かせてください。
  • あごは少しのけぞらせ、気道を確保します。
  • 換気をよくしてください。
  • 移動させるときは寝かせたままの状態で移動させてください。
『いつ』、『どのような症状か』、『突然だったか』などをメモして、救急隊に状況を説明してください。
『保険証』、『お薬手帳』または『服用中のお薬』を持参してください。