MRI検査を安全に受けて頂くために

MRI検査のイラスト
MRIでは、非常に強い磁力と電波を利用して人体の様々な断面や血管を撮影することができます。
当院にはMRIが3台あり、毎日多くの患者さんに検査を受けて頂いています。
今回は、このMRIについての注意事項などをご紹介したいと思います!

MRIとは

MRIは機器そのものが非常に強力な磁石となっています。検査室内は、常に強い磁場の中という特殊な環境下にありますので、注意事項を十分に確認したうえで検査を受けて頂く必要があります。
磁石に引き付けられるアクセサリーなど金属性の物や、破損の恐れがある携帯電話やスマートフォンなどの機械類は持ち込みができません。
担当技師から問診がありますので、鍵付きロッカールームに預けてください。
当院の頭頸部MRI検査では、基本的に着替えの必要はありません。心臓や下肢血管の検査では、状況に応じて着替えをお願いすることがあります。
身体に刺青を入れている方、カラーコンタクトレンズを装用している方、湿布など貼り薬をご使用中の方は、検査中に当該部位の発熱による火傷が機器メーカーより注意喚起されています。必ずスタッフまで申し出てください。

検査室に持ち込みが出来ないものの例

検査室に持ち込みが出来ないもののイラスト
  • 金属類 腕時計、眼鏡、ライター、鍵、ネックレス、ピアス、ヘアピン、アクセサリー類など
  • 磁気 / ICカード キャッシュカード、バスカード、診察券など
  • その他 携帯電話、スマートフォン、補聴器、入れ歯、万歩計、カイロなど

次の項目に該当する方は、検査を受けることが出来ない場合があります

MRI画像

金属の影響で正常に写らない

  • 手術などにより金属物を体内に入れている方(昭和53年以前の脳動脈瘤クリップ、金属製の心臓人工弁など)
  • 妊娠14週未満の方
  • 閉所恐怖症の方

検査中のお願い

正常な画像と正常に映らない画像の比較
  • 検査時間は、検査部位や内容により異なりますが約15分から60分程度です。
  • 検査中は、非常に大きな音がしますので専用の耳栓を入れて頂きます。
  • 検査中は、頭や手足など身体を動かさないようにしてください。画像がぼやけて正確な診断ができなくなる可能性があります。(右の画像)

次の項目に該当する方は、検査を受けることが出来ません

  • 人工内耳を埋め込まれている方
  • 可動型義眼を装着している方
  • MRI非対応の心臓ペースメーカーを埋め込まれている方(近年、条件付きMRI対応ペースメーカーが一般化してきています。こちらの場合は、ペースメーカーの設定変更など、検査を行うためには条件があり事前に準備が必要です。)

お気軽にお声かけください

当院では、みなさんのご協力により安全にMRIを運用しております。
当院にはMRI専門技術者資格をもった診療放射線技師が常勤で検査にあたっていますので、今回ご紹介した内容以外にも疑問や質問がありましたら、お気軽にお声かけください!